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(東洋経済新報社・1980円)
市民の活力を支える
厚生労働省で介護保険など数々の制度、法改正に関わり、現在は上智大学教授を務める香取照幸さん(64)の著書「民主主義のための社会保障」が刊行された。「社会が持続的に発展するには市民の活力が大切。格差の拡大は民主主義を脅かす」と香取さんは説く。【明珍美紀】
社会保障は、弱い立場の人々を救済するためのものと思われがちだが、「それがすべてではありません」と香取さん。経済の収益から生み出された付加価値を適正に分配し、人々の活力、自己実現を支えるのが、社会保障の原点だという。「社会が持続的に発展するには、人々の活力の源となる自由や人権が守られることが不可欠。社会保障と民主主義の親和性は、まさにここにあります」
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