線香の煙でぜんそく悪化 九大グループがメカニズム解明

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線香の煙がぜんそくを悪化させる仕組みを発表した九州大の松元幸一郎准教授(右)と九大病院の神尾敬子医員=福岡市東区の九大医学部で2021年4月15日午後4時28分、吉川雄策撮影
線香の煙がぜんそくを悪化させる仕組みを発表した九州大の松元幸一郎准教授(右)と九大病院の神尾敬子医員=福岡市東区の九大医学部で2021年4月15日午後4時28分、吉川雄策撮影

 九州大大学院医学研究院の松元幸一郎准教授(57)=呼吸器内科学=や九大病院の神尾敬子医員(44)らの研究グループが、線香の煙を吸い込むとぜんそくを悪化させるメカニズムを解明したと発表した。線香の煙が気道を収縮させやすくしたり、異物を防ぐ肺の機能を低下させたりしてぜんそくを悪化させていた。

 日常的に線香を使う家庭の子どもは、使わない家庭の子と比べぜんそくのリスクが高いことが従来の研究で分かっていたが、線香の煙が体に影響する仕組みは未解明だった。

 研究グループは、国内で市販している線香の煙をマウスに吸わせ、24時間後に影響を調べた。その結果、線香の煙が気道を刺激して収縮を引き起こしやすいことや、肺の中で細胞と細胞の隙間(すきま)をつないで異物の侵入を防ぐたんぱく質「タイトジャンクション」の機能低下を引き起こすことが判明した。燃やす線香の本数を4本から8本に増やすと悪化する結果も得られた。研究成果は3月31日付の英国のオンライン総合学術誌「…

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