ソニー好調、パナソニック減益…同業種でも優劣を分けた理由

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東京証券取引所内の記者室「兜倶楽部」で決算資料を配る光景は決算期の風物詩だったが、コロナ禍で資料を置くスペースは閑散としている=東京都中央区の東京証券取引所で5月14日午後、加藤美穂子撮影
東京証券取引所内の記者室「兜倶楽部」で決算資料を配る光景は決算期の風物詩だったが、コロナ禍で資料を置くスペースは閑散としている=東京都中央区の東京証券取引所で5月14日午後、加藤美穂子撮影

 14日にピークを迎えた企業の2021年3月期決算は、新型コロナウイルス禍の影響で総額では2年連続で減収となった。しかし内実を見ると、同じ業種の中でも明暗が浮かぶ。優劣を分けたのは、コロナ前から必要性が叫ばれていた課題に向き合ったか否かだ。決算から日本企業の現在地を探った。【加藤美穂子、井川諒太郎、松山文音】

サブスク、構造改革で明暗

 過去最高業績が相次いだ電機業界。目立って好調なのは、最終(当期)利益が初めて1兆円を超え、最高益を更新したソニーグループだ。コロナ前から取り組んでいたゲームや音楽のサブスクリプション(定額課金型ビジネス)が巣ごもり需要で伸び、業績を押し上げた。十時裕樹副社長は4月28日の決算発表の記者会見で「急な変化でなく、積み上げた成果が目立った」と手応えを口にした。

 同じく過去最高益を記録した日立製作所も、IT関連事業がけん引役となった。中でも伸びたのは、コロナ前から注力…

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