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猛威を振るう変異株にどう備えるべきか その特徴とは

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国立感染症研究所が分離した新型コロナウイルスの電子顕微鏡写真=同研究所提供
国立感染症研究所が分離した新型コロナウイルスの電子顕微鏡写真=同研究所提供

 新型コロナウイルス感染症は、重症化しやすい変異株の出現で、新たな局面を迎えている。感染の9割超が変異株に置き換わったとみられる国内では、若い世代でも重症者が増加。感染力の強さから、従来の感染予防以上の対策が必要になる可能性もある。変異株の脅威や、今後警戒すべき変異とは何なのか。最新の研究結果などから探った。【岩崎歩、渡辺諒】

発症後14日以降に悪化のケースも

 杏林大病院(東京都三鷹市)では、4月中旬以降、これまでは重症化することが少なかった、基礎疾患のない30~60代の入院が増えた。また、以前の入院患者は発症後、1週間~10日前後で悪化しなければ順調に回復したが、最近は14日目以降に悪化したり、回復傾向が見られず入院が長期化したりするケースが目立つという。同病院の石井晴之医師(呼吸器内科)は「4月に入り、明らかに入院患者の属性と経過が変わってきている」と危機感をあらわにする。↵

 一因と考えられるのが、感染力が強いとされる「N501Y」変異を持つ英国由来の株だ。国立感染症研究所によると、5月9日時点で、英国株の割合は、東京都など首都圏では90%を超え、大阪府、兵庫県、京都府ではほぼ100%に達しているという。この英国株の特徴は、感染力は従来株の1・32倍で、高齢者以外でも重症化する割合が高いことだ。

 実際、都内の重症者数は右肩上がりが続き、5月12日時点で86人と、約1カ月前の4月14日の41人から倍増。このうち20~60代は、4月14日の17人から約3倍(53人)に増え、重症者全体の6割を占めるようになった。東京より先に英国…

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