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体操・白井健三 内村の後継者に何があったのか

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体操のNHK杯男子個人総合で9連覇を果たした内村航平(左)と準優勝の白井健三。この年、NHK杯で初めて表彰台に並んだ=東京体育館で2017年5月21日、宮武祐希撮影
体操のNHK杯男子個人総合で9連覇を果たした内村航平(左)と準優勝の白井健三。この年、NHK杯で初めて表彰台に並んだ=東京体育館で2017年5月21日、宮武祐希撮影

 体操の東京オリンピック代表選考レースで、かつて内村航平(32)=ジョイカル=から「東京のエース」として後継指名された選手が苦しんでいる。床運動や跳馬で高難度の技を次々と披露し、その技の名は新語・流行語大賞にノミネートされたこともあった。鮮烈な印象を残してきた24歳に何があったのだろうか。

 「シライ」。体操は知らなくても、その技の名は聞き覚えがあるだろう。2013年、当時高校2年生だった白井健三(日体大教)はひねり技を連発し、17歳で床運動の世界王者になった。五輪や世界選手権を通じて日本の体操史上最年少の金メダリストとなり、一気に注目を集めた。その後も活躍を続け、自らの名前の付いたいくつもの技を武器に、16年リオデジャネイロ五輪では日本の男子団体総合優勝に貢献した。

 しかし、東京五輪の代表選考会となった4月の全日本個人総合選手権では28位と出遅れた。種目別でも、得意の跳馬は7位、床運動は34位と振るわなかった。代表切符の懸かる5月16日のNHK杯の男子個人総合で、再び輝きを放つことができるか。

エースの「8年周期説」

 内村の口から白井の名が飛び出したのは、リオ五輪の前年だった。内村は当時、リオ五輪を6種目で競う個人総合の集大成の場と公言していた。インタビューで、リオの先の東京五輪に向けての戦い方について聞くと、こう返ってきた。

 「僕と健三が入れ替わるぐらいが日本としてはいい。次は僕は違う引っ張り方をしたい」

 事実上の後継指名だった。

 正直驚いた。床運動と跳馬で圧倒的な強さを誇っていたとはいえ、白井は15年のNHK杯で個人総合11位。世代交代というならば、早生まれの内村の下にはロンドン五輪でともに戦った、学年で五つ下の加藤凌平(27)=コナミスポーツ=がいた。さらに、加藤の一つ下には14年アジア選手権3冠の神本雄也(26)=同=もいる。なぜ白井が後継者なのか。…

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