建築家・村野藤吾「リノベーションの作法」 京都工繊大で展示 「調和と区別」精神の先駆者

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連載「閑話休題」建築家の村野藤吾氏=大阪市で1967(昭和42)年11月7日、宮川恒二撮影
連載「閑話休題」建築家の村野藤吾氏=大阪市で1967(昭和42)年11月7日、宮川恒二撮影

関連シンポも 「味わいと合理性」「社会見える設計」

 戦後日本を代表する建築家で、大阪を拠点にした村野藤吾(1891~1984年)。没後、5万点を超える資料を収蔵した京都工芸繊維大(京都市左京区)はその調査を基に、99年から同大美術工芸資料館で「村野藤吾建築設計図展」を開いてきた。15回目を迎えた今年のテーマは、多数の村野建築に見いだされる「リノベーション」の作法。4月24日、関連シンポジウムがオンラインで開かれ、新発見を含む成果が報告された。

 昨今、既存の建物を生かすリノベーションが注目されているが、村野は戦前からその手法をいち早く取り入れた。展覧会では、国宝「迎賓館赤坂離宮」や重文「高島屋日本橋店」など、村野の手で改修や増築、あるいは移築再生された15件を対象に、図面やスケッチ、模型などからそのエッセンスに迫っている。

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