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街ダネ記者の半世紀

秋田県の北部。それぞれの土地柄が持つ新鮮さや、自然、歴史、そこに息づく人々の暮らしに触れてきた記者生活を振り返ります。

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県北取材メモから 白神山地・自然を守る友の会 世論の力、行政動かす /秋田

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白神山地にある岳岱の自然観察教育林でガマガエルを観察する鎌田孝一さん=2003年8月
白神山地にある岳岱の自然観察教育林でガマガエルを観察する鎌田孝一さん=2003年8月

 青秋林道建設問題を巡り、一躍注目を浴びた「秋田自然を守る友の会」の鎌田孝一会長は、ブナ林に囲まれ、ニッコウキスゲが一面に花開く田苗代湿原(214ヘクタール)や岳岱(だけだい)のブナ林12ヘクタールの保全に尽くしたことでも知られる。

 1975年には、町内の小学5、6年生を集めて「秋田自然を守る少年団」(略称秋田N・G少年団)を発足させた。結団式で、ベレー帽にスカーフ姿の団員を前に「美しい自然が汚されないように、また傷つかないように見守っていかなければなりません」(著書「白神山地に生きる」より)と呼びかけていた。その後は毎年秋田N・G少年団を結成し、自然保護や清掃活動に取り組んだ。

 岩手県の旧亀ケ森村(現花巻市)に生まれ、1941年秋に鉱山で働いていた父親が藤里町の太良(だいら)鉱山に移ることになり、一緒に移住した。四季折々の白神山地のブナ林や、動植物の撮影がライフワークで、私にもよく紹介してくれた。

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