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和歌山のワザ

中小企業ならではのこだわりの技術、それを生かした自慢の製品や商品。「1社1元気技術」として和歌山県に登録されている“和歌山のワザ”。その現場を訪ねます。

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三晃精密=橋本市 超精密プレス金型 ミクロの世界、加工実現 /和歌山

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自社製作の金型から仕上がった製品を手に、「超精密プレス加工」などについて語る三晃精密の濱本浩一社長=和歌山県橋本市高野口町小田の同社で、山口敬人撮影
自社製作の金型から仕上がった製品を手に、「超精密プレス加工」などについて語る三晃精密の濱本浩一社長=和歌山県橋本市高野口町小田の同社で、山口敬人撮影

 家電や自動車といった工業製品を大量に、しかも安価に製造するために欠くことのできない金型は、「ものづくりの母」とも言われる存在だ。例えば自動車なら、ボディーから電装部品まで大小さまざまな金型が必要となる。

 金型製作をなりわいとする業者は多数あるが、三晃精密(橋本市)が得意とするのは「超精密プレス金型」。最新の設備と、熟練の技術で金属板をプラスマイナス1000分の2~3ミリ(2~3マイクロメートル)という精度で加工してしまう。薄いステンレスや銅などの板に「絞り」と呼ばれる凹凸をつけたり、切り抜いたり、曲げたりしながら製品を形作っていく工程は、まさにミクロの世界の「ワザ」といったところだ。

 創業者である濱本浩一社長(57)が、勤めていた金型製造会社から独立したのは27歳の時。工業用刃物を研磨する仕事を任され、大阪府河内長野市の小さな貸し工場で研磨機1台からスタートした。当初、社長が掲げたのは「売り上げを伸ばして毎年1台、機械を増やしていく」。興味があった「ものづくり」へのこだわりから生まれた目標が、加工技術を追求するという社の方向性を決定づけることになった。

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