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影山貴彦のテレビ燦々

同志社女子大学メディア創造学科教授・影山貴彦さんがつづるテレビにまつわるコラムです。

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影山貴彦のテレビ燦々

2作で主演の松坂桃李が絶好調 気弱な役柄にすごみも生まれ

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 <影山貴彦のテレビ燦々(さんさん)>

 今期のドラマでは松坂桃李が大活躍だ。放送中の「今ここにある危機とぼくの好感度について」(NHK総合)と「あのときキスしておけば」(ABCテレビ系)の2本で主演を務めている。どちらも魅力的な作品だ。

 「今ここにある危機~」で松坂が演じるのは、好感度だけが取りえだったテレビ局のアナウンサーから、大学広報職員に転じた神崎真。スター教授の論文不正問題やイベント中止にまつわるトラブルに向き合う姿などを描いている。笑いもあるが、内容はかなりディープでシリアスだ。テレビ局と大学を職場としてきた私だが、骨太の描き方に魅力を感じる。一筋縄ではいかない大学関係者たちがいい。

 「あのときキス~」では、スーパーゆめはなの店員・桃地のぞむが彼の役どころだ。憧れの漫画家・蟹釜ジョーこと唯月巴(麻生久美子)と偶然出会い、2人で沖縄旅行をするほど仲は深まるが、飛行機事故に見舞われ巴は亡くなる。だが魂は偶然乗り合わせた、ゆめはな担当の清掃員・田中マサオ(井浦新)の体に乗り移り、のぞむとマサオの共同生活?が始まる。松坂と井浦のやり取りが、せつなくていとおしい。

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