丹波篠山の城下町、無電柱化で往時の風情に 河原町妻入商家群

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無電柱化が完了した丹波篠山市河原町の商家群=兵庫県丹波篠山市河原町で2021年5月10日午前9時40分、幸長由子撮影 拡大
無電柱化が完了した丹波篠山市河原町の商家群=兵庫県丹波篠山市河原町で2021年5月10日午前9時40分、幸長由子撮影

 兵庫県丹波篠山市の城下町地区にある河原町妻入商家群(市道河原町南濠端線)の約600メートルで、電線を地中に埋設する「無電柱化工事」が完成。江戸~昭和20年代ごろまでの風情ある商家が建ち並ぶエリアが往時の風情を取り戻した。

 河原町は、江戸時代、篠山城の築城に伴って整備された地区で、歴史ある商家が建ち並ぶ。京都への玄関口として明治初めごろまでは多紀郡(現在の丹波篠山市)の商業の中心として栄えたという。ここ10年ほどで、古い建物を利用したホテルや雑貨屋などが次々とでき、昔ながらの美しい町並みが再び注目されている。

無電柱化工事を行う前の河原町=兵庫県丹波篠山市提供 拡大
無電柱化工事を行う前の河原町=兵庫県丹波篠山市提供

 無電柱化工事は、市が2017年に国土交通省の「景観まちづくり刷新モデル地区」に選ばれたことを受けた事業。無電柱化は、地域の長年の願いでもあったという。18年9月から始まった工事では、市が地中にケーブルが通る管を設置。電気や電話会社が管にケーブルを通した後、地上の電線を撤去した。21年3月には、電柱39本を抜き取り完成した。

 上空を覆う電線がなくなった通りは、すっきりして、どこか道幅まで広くなったよう。屋根の三角形の部分が通りに面した「妻入り」の屋根が並ぶこの地独特の町並みが青空に映える。市は今後、観光客の誘客と共に、映画やテレビのロケ地としてもアピールを強化するという。【幸長由子】

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