建設石綿被害、国に責任 75~04年、規制怠る 最高裁初判断

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建設アスベスト訴訟の最高裁判決を受け、勝訴を伝える紙を掲げる原告弁護団=東京都千代田区の最高裁前で17日、小川昌宏撮影
建設アスベスト訴訟の最高裁判決を受け、勝訴を伝える紙を掲げる原告弁護団=東京都千代田区の最高裁前で17日、小川昌宏撮影

 建設現場でアスベスト(石綿)を吸い込んだ元建設作業員と遺族が、国と建材メーカーに損害賠償を求めた4件の訴訟の上告審判決で、最高裁第1小法廷(深山卓也裁判長)は17日、規制を怠った国の対応は違法と認め、「違法状態が続いた1975~2004年の被害に賠償責任が生じる」との初判断を示した。被害原因となった建材を製造した可能性が高い複数のメーカーの連帯責任も認めた。

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