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入管・難民問題

国外退去処分になった外国人の入国管理施設での扱いが注目を集めています。難⺠に厳しいと言われる日本。人権は守られている︖

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なぜ映像を公開しないのか ウィシュマさんの遺族、真相解明を訴え

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衆院本会議の傍聴を終え、記者団の質問に答えるウィシュマ・サンダマリさんの妹のワユミさん(右)とポールニマさん=東京都千代田区で2021年5月18日、竹内幹撮影
衆院本会議の傍聴を終え、記者団の質問に答えるウィシュマ・サンダマリさんの妹のワユミさん(右)とポールニマさん=東京都千代田区で2021年5月18日、竹内幹撮影

 政府が今国会での成立を目指していた入管法改正案は18日、取り下げられた。しかし、名古屋出入国在留管理局(名古屋市)に収容されていたスリランカ人女性、ウィシュマ・サンダマリさん(当時33歳)が死亡した問題は依然として真相が不明だ。ウィシュマさんは体調不良を訴えながら適切な医療を受けられなかった疑いがあり、遺族は死亡直前の監視カメラ映像の開示を求めている。【金志尚、和田浩明/デジタル報道センター】

 出入国在留管理庁がまとめた中間報告書などによると、ウィシュマさんは1月中旬から嘔吐(おうと)や食欲不振、体重減少などを訴え、一時的に収容を解く「仮放免」や外部病院での点滴などを求めていた。しかし、要望は認められず、3月6日に搬送先の病院で死亡した。正確な死因は分かっていない。

 点滴などについて、中間報告書には「医師から点滴や入院の指示がなされたこともなかった」と書かれていたが、毎日新聞が関係者から入手した診療記録には医師から「(薬を)内服できないのであれば点滴、入院」と記されていた。ただ、同庁は「点滴」「入院」は途中段階の所見で、検査の結果、診断の結論は、施設内での薬の服用継続だったとしている。

 一方、死亡2日前に診察した外部医師は仮放免を勧めていたが、中間報告にはその記載がなかった。

 ウィシュマさんの遺族らは「なぜ亡くなったのか真相を知りたい」と、死亡直前のビデオ映像の開示を入管に要望している。17日にはスリランカから来日した妹のワユミさん(28)とポールニマさん(26)らが名古屋入管の佐野豪俊局長と面会。入管側は死亡時の居室を案内したが、肝心の映像の公開は拒んだ。妹らは「やましいことが無いのなら、…

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