伊能忠敬の地図 縮尺最小「小図」の副本見つかる 重文級の発見

  • ブックマーク
  • メール
  • 印刷
新たに確認された「伊能小図」3枚の画像を接合した日本全図=ゼンリンミュージアム提供
新たに確認された「伊能小図」3枚の画像を接合した日本全図=ゼンリンミュージアム提供

 日本地図学会の専門部会は18日、江戸後期に伊能忠敬(1745~1818年)と測量隊が作製した手描きの「大日本沿海輿地(よち)全図」のうち、列島を3枚に収めた「小図」の副本(控え)が新たに見つかったと発表した。

 学会によると、幕府に提出した伊能図の正本は明治期に全て焼失。小図の副本全3枚の現存が確認されたのは、2002年の東京国立博物館所蔵図(国重要文化財)以来2例目という。保存状態も良好で色彩が美麗に残る重文級の発見。研究進展も期待される。

 伊能図は縮尺が違う大中小3種あり、小図は縮尺43万2000分の1。副本は測量隊の控えなどとして、正本と並行して作製された。今回の副本は北海道、東日本、西日本を横約1・6メートル、縦1・5~2・5メートルの用紙に描き「実測輿地図」と題されていた。虫食いや補修はあるが海岸線や測量線、1万3000余の地名が明瞭に読み取れる。福岡県内の個人が昨年、北九州市のゼンリンミュージアムに寄贈。戦後約10年の間に入手した…

この記事は有料記事です。

残り700文字(全文1127文字)

あわせて読みたい

注目の特集