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寄り添い思いを共有 独りで悩まず相談を 骨盤臓器脱の元患者団体会長 稲垣隆子さん(66) /大阪

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骨盤臓器脱の元患者らでつくる支援団体「ひまわり会」の稲垣隆子会長=大阪市西区で、近藤諭撮影
骨盤臓器脱の元患者らでつくる支援団体「ひまわり会」の稲垣隆子会長=大阪市西区で、近藤諭撮影

稲垣隆子さん(66)=兵庫県宝塚市

 加齢や出産などが原因で骨盤内の臓器が膣(ちつ)から外に出てしまう「骨盤臓器脱」を克服した元患者が中心となって設立した支援団体「ひまわり会」(事務局・大阪市西区、ホームページ=http://urogyne―himawari.jp/)の会長を務める。

 2005年春ごろ、下半身に違和感を感じ、産婦人科を受診。医師からは、膣から子宮が飛び出す「子宮脱」と診断され、子宮を摘出する手術を提案された。ただ、不安を感じたため、リング状の器具を装着して、子宮を支える筋肉を補強する方法を選択した。しばらくすると、おりものが増え、出血も混じるように。当時、夫は肺がんを患い、入退院を繰り返していた。3人の娘にも心配をかけられないため、「誰にも打ち明けられなかった」と振り返る。

 秋になって夫が亡くなった。ちょうど同じころ、新聞やテレビで大阪市内の総合病院で「骨盤臓器脱」の治療に携わる竹山政美医師のことを知った。泌尿器科で、医師も男性だったため、不安はあったが、年が明けてから勇気を出して受診した。すると、竹山医師は骨盤の模型などを用いて「子宮ではなく膀胱(ぼうこう)が飛び出している」と丁寧に説明してくれた。意外な言葉に驚いていると、「よう我慢していたね」と優しい言葉をかけ…

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