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ワクチン特許停止、南アフリカの信念 エイズの教訓、急先鋒に

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南アフリカで新型コロナワクチンの接種を受ける医療従事者=2021年3月、AP
南アフリカで新型コロナワクチンの接種を受ける医療従事者=2021年3月、AP

 新型コロナウイルス関連のワクチン・医薬品を巡る国際的な議論で、南アフリカが特許権(知的財産権)停止の急先鋒(せんぽう)に立っている。「世界中で安く大量に製造できるようになる」と主張し、米バイデン政権も5月、停止に賛成を表明した。背景にはエイズ禍で庶民に治療薬が十分に届かず、多数の死者を出した教訓がある。

 「豊かな先進国が安全に接種できるのに、貧しい国では多くの人が順番を待つ間に死亡するような状況は、ワクチンのアパルトヘイト(人種隔離)だ」。南アのラマポーザ大統領は10日、国民向けの声明で危機感をあらわにし、新型コロナ関連の知的財産権を停止するよう改めて求めた。英オックスフォード大などが運営するサイト「Our World in Data」によると、これまでに1回以上ワクチン接種を受けた人の割合は北米で30%超、欧州で25%超なのに対し、アフリカ大陸はワクチンが行き届かずに1%ほどにとどまる。

 南アは2020年10月、インドと共同で世界貿易機関(WTO)に新型コロナ関連の医薬品やワクチン、防護服などの知的財産権を一時的に停止させ、特許がない事業者でも製造できるよう提案した。先進国の企…

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