深夜に走る「無乗客電車」 終電繰り上げに苦肉の策 JR西

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従来の最終電車が回送電車としてJR大阪駅を出発する前に車内の確認作業をする清掃員=大阪市北区で2021年5月8日午前0時9分、山崎一輝撮影
従来の最終電車が回送電車としてJR大阪駅を出発する前に車内の確認作業をする清掃員=大阪市北区で2021年5月8日午前0時9分、山崎一輝撮影

 新型コロナウイルスの緊急事態宣言を受け、JR西日本が「無乗客電車」を深夜の時間帯に走らせている。最終電車を繰り上げるよう要請されるなか、客を乗せないことで終電繰り上げを実現しているのだという。なぜ電車そのものは走らせているのか。その理由を探った。

 日付が変わった大阪市北区のJR大阪駅。8両編成の電車が客を一人も乗せないまま、ゆっくりとホームを離れていった。車内は消灯されているが、最後尾には車掌を乗せている。JR西近畿統括本部の担当者は「普段はこの電車が終電ですが、現在は回送扱いにしています」と明かした。

 JR西は4月28日から、大阪環状線の終電を平日のみ6~16分繰り上げている。感染拡大防止のため大阪府から繰り上げの要請を受けたからだ。だが、準備期間が1週間ほどしかないことがネックになった。鉄道のダイヤは乗務員の配置、車両の運用、清掃の順番などが複雑に組み合わされている。特に終電は、乗務した運転士や車掌を車両基地に宿泊させ、翌朝に勤務させることがある。「電車1本削っただけでも、乗務員の配置などを…

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