陶芸アニメ「やくならマグカップも」聖地に 多治見市がPR作戦

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テレビアニメ「やくならマグカップも」の一場面=©プラネット・日本アニメーション/やくならマグカップも製作委員会 拡大
テレビアニメ「やくならマグカップも」の一場面=©プラネット・日本アニメーション/やくならマグカップも製作委員会

 岐阜県多治見市を舞台に、女子高生たちが陶芸に打ち込む姿を描いたテレビアニメ「やくならマグカップも」(CBCテレビで金曜深夜<土曜午前>0時55分ほか)が4月から放送を開始した。本町オリベストリートやながせ商店街といった実在する街の景色が繊細に描かれている。市産業観光課は「美濃焼のある多治見の魅力を知ってもらう好機」と意気込んでいる。【井上知大】

 物語は、高校1年生の豊川姫乃が主人公。幼い頃に死別した母が伝説の陶芸作家という設定で、高校の陶芸部に入部し、仲間と創作に熱中する日々をコミカルにつづる。多治見市のIT企業「プラネット」が2012年から地元を中心に無料配布する「フリーコミック」に連載していた。アニメ化は異例だ。アニメの制作は「未来少年コナン」などで知られる日本アニメーション(本社・東京都多摩市)が担う。

アニメ「やくならマグカップも」のキャラクターが描かれた旗が掲げられた、岐阜県多治見市本町のながせ商店街=多治見市提供 拡大
アニメ「やくならマグカップも」のキャラクターが描かれた旗が掲げられた、岐阜県多治見市本町のながせ商店街=多治見市提供

 アニメ化は、多治見市出身の同社員、石田祐貴さん(27)が大学時代から原作の愛読者で、社内公募の企画に提案し採用されたのがきっかけだ。石田さんは「陶芸初心者の主人公が創作にのめり込んでいくストーリーは、視聴者それぞれの学生時代と重なるところがあるはず」と話す。描かれる美濃焼の質感と街並みが細かく再現されており「視聴者が多治見に行ってみたいと思ってもらえるのでは」と期待する。

 観光振興につながるとみた市は20、21年度と2年連続でそれぞれ約1300万円のPR費を計上した。公用車や地元運送会社のトラックにキャラクターをあしらったラッピングをしたり、商店街や歩道橋にのぼり旗や垂れ幕をつけたりしてきた。また、国の補助金を使ってロケ地マップも作成した。同課の柳生光則さんは「今は新型コロナウイルスの感染に気をつけつつ、アニメゆかりの場所を回遊してほしい」と話している。

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 CBCテレビ以外ではBS11=月曜午後11時、TOKYO MX=月曜午後10時半、MBS=木曜深夜(金曜午前)2時半、アニメ専門チャンネル「アニメシアターX」(AT―X)=月曜午後8時、で放送している。

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