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入管・難民問題

国外退去処分になった外国人の入国管理施設での扱いが注目を集めています。難⺠に厳しいと言われる日本。人権は守られている︖

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入管映像非開示「隠しごとでも」 遺族の願い、国は聞いているか

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上川陽子法相との面会後、取材に応じるウィシュマ・サンダマリさんの妹のワユミさん(右)とポールニマさん=東京都千代田区で2021年5月18日午後8時23分、大西岳彦撮影
上川陽子法相との面会後、取材に応じるウィシュマ・サンダマリさんの妹のワユミさん(右)とポールニマさん=東京都千代田区で2021年5月18日午後8時23分、大西岳彦撮影

 「これが本当に優しかった姉なのでしょうか。信じられないです」。その言葉が記者の耳から離れない。名古屋出入国在留管理局(名古屋市)で3月6日に亡くなったスリランカ人女性ウィシュマ・サンダマリさん(当時33歳)。変わり果てた姉の亡きがらと5月16日に対面した妹たちの言葉だ。私たちは入管収容中の死亡事案から何を学べばいいのか。許可を得て、姉妹の対面を取材させてもらった。【和田浩明/デジタル報道センター】

DV被害、訴えたのに

 ウィシュマさんは2017年6月に、日本で英語を教えることを夢見て日本語学校に留学したが、学費が払えなくなり、在留資格を喪失。20年8月に住んでいた静岡県で交番を訪れ、名古屋入管に収容された。

 支援者には、収容前にスリランカ人の同居男性から「長い時間なぐられた」などドメスティックバイオレンス(DV)を受けたと訴えていた。遺品の中から、この男性から届いた「あなたを捜して罰を与える」などと書かれた手紙が見つかっている。だが、ウィシュマさんは不法滞在者として扱われ、DV被害者として保護されることはなかった。

 「大好きな国」日本での生活は、入管施設での死という悲痛な結末に終わった。

 名古屋市内の葬儀場でウィシュマさんの亡きがらを見た、妹で次女のワユミさん(28)、三女のポールニマさん(26)は、あまりの変わりように、涙を流し近くにいた人にすがるなど激しい動揺を見せていた。

 なぜか遺体はかつらを着けていた。理由を聞いたが分からなかった。特徴だった八重歯や脇腹のあざ、足裏のほくろを確認して本人かど…

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