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福島第1 廃炉阻む高線量土のう

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 高濃度の放射性物質を含む汚染水対策に追われている東京電力福島第1原発。4月に処理水の約2年後の海洋放出が決まったが、新たな課題が浮かび上がっている。10年前、建屋の地下にためる汚染水への対応として緊急投入された土のうだ。当時の対応が、ここに来て廃炉作業の足かせになっている。【岡田英】

建屋地下、回収模索

 事故を起こした4号機の南側に並ぶ二つの建物。ともに地下2階まであり、高濃度の汚染水計7800立方メートルがたまっている。問題の土のうは、その中に沈んでいる。

 事故直後、1~3号機の原子炉では炉心が溶ける「メルトダウン」が起き、溶け落ちた核燃料を水で冷やしたため大量の汚染水が生じた。当時、今のように敷地内に汚染処理水をためるタンクや放射性物質の濃度を下げる装置はなく、東電はこの二つの建物の地下を急きょタンク代わりにした。その際、地下2階の通路に土のうを並べた。

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