コロナで裁判員出席率が上昇 働き方影響か? 制度施行12年

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席間にアクリル板を設置するなど新型コロナウイルス感染対策が施された裁判員裁判の法廷=東京都千代田区の東京地裁で2020年6月1日、宮武祐希撮影
席間にアクリル板を設置するなど新型コロナウイルス感染対策が施された裁判員裁判の法廷=東京都千代田区の東京地裁で2020年6月1日、宮武祐希撮影

 刑事裁判に市民が参加する裁判員制度は、21日で施行から12年を迎えた。新型コロナウイルスの影響で、裁判員と裁判官の物理的な距離も広げざるを得ない状況となり、裁判所側には「心理的な距離も広がるのでは」との懸念が強かった。だが、コロナ禍の1年を経験する中で、思わぬ効果も生まれているようだ。

 「被告人を懲役7年に処する」。東京地裁で14日に開かれた傷害致死罪に問われた被告の判決公判。判決理由を述べる裁判長に、両隣の裁判官2人、裁判員6人の全員がマスク姿だった。裁判員の間にはアクリル板も設置され、法廷は「絶対に感染者を出さない」という雰囲気だった。

 判決内容を裁判官と裁判員で話し合う評議の部屋も、相互の距離がとれるよう60平方メートル以上の広い部屋が用意された。…

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