コロナで裁判員出席率が上昇 働き方影響か? 制度施行12年
毎日新聞
2021/5/21 15:45(最終更新 5/21 18:45)
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刑事裁判に市民が参加する裁判員制度は、21日で施行から12年を迎えた。新型コロナウイルスの影響で、裁判員と裁判官の物理的な距離も広げざるを得ない状況となり、裁判所側には「心理的な距離も広がるのでは」との懸念が強かった。だが、コロナ禍の1年を経験する中で、思わぬ効果も生まれているようだ。
「被告人を懲役7年に処する」。東京地裁で14日に開かれた傷害致死罪に問われた被告の判決公判。判決理由を述べる裁判長に、両隣の裁判官2人、裁判員6人の全員がマスク姿だった。裁判員の間にはアクリル板も設置され、法廷は「絶対に感染者を出さない」という雰囲気だった。
判決内容を裁判官と裁判員で話し合う評議の部屋も、相互の距離がとれるよう60平方メートル以上の広い部屋が用意された。…
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