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コロナ禍と家族/上 結婚や出産の新たな足かせ=兵庫教育大大学院准教授・永田夏来

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コロナ禍でも活況の婚活マッチングアプリ。国内最大級の「Pairs」には昨年から「ビデオデート」機能が新たに加わった=大阪市北区で2021年5月17日、滝川大貴撮影
コロナ禍でも活況の婚活マッチングアプリ。国内最大級の「Pairs」には昨年から「ビデオデート」機能が新たに加わった=大阪市北区で2021年5月17日、滝川大貴撮影

 新型コロナウイルスは、家族形成の基盤となる結婚と出産にも大きな影響を及ぼしている。厚生労働省によれば、2020年の婚姻件数は前年から1割以上も減少した約53万7600組で、出生数も過去最少の約87万2700人となった(いずれも速報値)。同様の変化は国外にも見られ、4月15日付の毎日新聞(電子版)では仏・伊・スペインの出生数が昨年12月~今年1月に最大で前年比23%落ち込んでいることが報じられた。

 対照的に、盛り上がっているのがオンライン婚活サービスだ。日経ビジネスによると、190カ国に展開する「Tinder」は、人々が自粛に慣れ始めた20年5月ごろから新規登録ユーザー数の上昇が見られ、同年7月には2月末と比べ約15%増加したという。対面でのパーティーを開催していた結婚相談所もリモートでの面談を取り入れており、都会で一人暮らしをしている若者はもちろん、高齢者と同居している未婚者や地方に住ん…

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