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中島京子・評 『シェフたちのコロナ禍』=井川直子・著

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『シェフたちのコロナ禍 道なき道をゆく三十四人の記録』
『シェフたちのコロナ禍 道なき道をゆく三十四人の記録』

 (文藝春秋・2090円)

料理人が与えてくれる生きる意味

 2020年、飲食業界は、たいへんなことになった。

 WHOが新型コロナウイルス感染症の世界的大流行を宣言したのは3月11日のことだった。同月25日に、小池百合子東京都知事は会見し、「不要不急の外出自粛」「三密を避けるように」と訴えた。そして4月7日以降、全国に緊急事態宣言が発令される。ところがこの日本型の宣言は、休業要請でも補償の提示でもなく、「外出自粛を」要請するものだった。東京から潮が引くように人波が消えていく。飲食店の店主たちは頭を抱える。

 補償なき休業か、お客さんの来ない開店か。どうすれば従業員の命と生活を守れるのか。

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