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松尾貴史のちょっと違和感

放送タレント・松尾貴史さんのコラム。テレビから政治まで、「違和感」のある話題を取り上げます。

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松尾貴史のちょっと違和感

大手化粧品会社会長の差別発言 利用者は考え支持しているのか

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松尾貴史さん作
松尾貴史さん作

 もう鬼籍に入られた落語家の、おそらく昭和のエピソード、あるいは冗談として語られるもので「私が嫌いなものは差別です。差別と黒人が大嫌いです」という毒のある小噺(こばなし)がある。オリジン(原点)はひょっとすると、アメリカのスタンダップ・コミックあたりか。当時はこういう「ねた」も許容される雰囲気があったが、今どきは公の場所で使える冗談ではなくなったかもしれない。今ではネット上の匿名の投稿で、名残を見せる程度になったのではないか。「黒人」の部分を、差別されることが多い別の集団に置き換えて喜んでいる者もいるようだ。

 大手化粧品会社「DHC」の吉田嘉明会長が、自社の公式サイトに「似非(えせ)日本人はいりません。母国に帰っていただきましょう」「(ある会社は)社員のほとんどがコリアン系」「(競合他社の)CMに起用されているタレントはどういうわけかほぼ全員がコリアン系の日本人」など、差別的な表現を繰り返し書き連ねていた。問題視した各方面から指摘や注意を受けながらも、掲載をやめず、削除することがなかった。彼がなぜ執拗…

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