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「差別は許せない」自民議員発言に手話で抗議 LGBTQ当事者ら

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自民党議員の差別発言などに対し、同党本部前で手話を使って抗議を行う野村恒平さん(左手前)ら、ろう者のLGBTQの当事者ら=東京都千代田区で2021年5月23日午後3時49分、手塚耕一郎撮影
自民党議員の差別発言などに対し、同党本部前で手話を使って抗議を行う野村恒平さん(左手前)ら、ろう者のLGBTQの当事者ら=東京都千代田区で2021年5月23日午後3時49分、手塚耕一郎撮影

 「LGBT理解増進法案」を巡り、自民党の会合に出席した議員から、「種の保存を考えたら望ましくない」などの差別発言が相次いだ問題で、LGBTQなど性的少数者の当事者から抗議が続いている。23日、東京・永田町の自民党本部近くでは、ろう者でありLGBTQでもある当事者ら7人による抗議行動が行われ、手話で全国の仲間53人から寄せられたメッセージを訴えた。【藤沢美由紀/デジタル報道センター】

 呼び掛けたのは、ろうのLGBTQ当事者に関する活動に取り組む野村恒平さん(34)。国会議員による差別発言を受け、当事者の声を目に見える形で届けようと考えた。野村さんは、当事者から寄せられた「差別をなくそう」「差別は許せない。ありのままで生きたい」などのメッセージを手話で読み上げた。また、参加者たちは「トランスジェンダーに対する差別をなくしてほしい」「愛に性別は関係ない」などと書いたメッセージや旗を手に抗議の思いを示した。

 参加した40代のFTM(出生時に割り当てられた性別が女性で男性と自認する人)のエイトさんは取材に対し、「議員の心ない発言は、私たちを見ていないからだと感じた。知識が足りないことを反省してほしい。私たち、ろうのLGBTQ当事者はダブルマイノリティーで、情報を得られないなどの困難がある。議員は私たちの声に関心を向けてほしい」と手話で訴えた。

 差別発言を巡っては、LGBTに関する法整備を目指す団体「LGBT法連合会」が21日に声明を発表。自民党議員による一連の発言について「積み重ねられた議論の中で確認されてきた事実や知見に基づかないばかりか、過去に社会から大きな批判を受けた発言等と同趣旨の発言を、まさに差別をなくすための法案の審査の席上で行ったものとして、極めて重く受け止める」と指摘。「説明と、改めて適切な認識に基づく議論」を求めた。

 また、毎年春に東京でパレードなどのイベントを開催する特定NPO法人「東京レインボープライド」も21日、「LGBT法連合会の声明を支持し、ともに抗議する」とする声明を発表した。

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