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英月の極楽シネマ

京都の大行寺で住職を務める英月さんが仏教の次に大好きな映画について紹介する。

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ザ・ファブル 殺さない殺し屋(2021年、日本) 人との出会いが人をつくる

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 「1年間、誰も殺さず普通に生きろ」と厳命された「伝説の殺し屋」(岡田准一)は、佐藤と名乗りアルバイト暮らしをしています。ある日、取引先で因縁の男(堤真一)に会います。表向きは子どもたちを守るNPOの代表、しかし裏では子どもたちを誘拐する犯罪者。さらに過去に佐藤が標的とした犯罪集団の生き残りだったのです。

 スタントをほとんど使わなかったというアクションシーンは圧巻ですが、私の心を捉えたのは、物語の鍵を握る車椅子の少女・ヒナコ(平手友梨奈)が鉄棒でリハビリをするシーン。ヒナコはたまたま居合わせた佐藤に「歩けるようになる」と言われ、偽善だと突っぱねます。しかしその日以来、彼はずっと見守り続けます。最初は気味悪く思うヒナコですが、見守ってくれる人がいるという事実そのものが、困難に立ち向かう力となっていく…

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