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/91 松の湯温泉「松渓館」(東吾妻町) 泉温32度、肌の保湿 /群馬

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松渓館の湯殿。5代目湯守・小池勝良さんが指さすのが40度余に加温された浴槽。鍵型に囲む浴槽は源泉のままの32度で、湯は源泉との高低差を利用して浴槽の底から湧き出ている=群馬県東吾妻町松谷で2021年4月27日、高橋努撮影
松渓館の湯殿。5代目湯守・小池勝良さんが指さすのが40度余に加温された浴槽。鍵型に囲む浴槽は源泉のままの32度で、湯は源泉との高低差を利用して浴槽の底から湧き出ている=群馬県東吾妻町松谷で2021年4月27日、高橋努撮影

初代湯守は医師、効能見込んだか

 「あんたにはあんまり教えたくないけど、いい温泉宿があるんだよ」。昨夏、酔眼の左党仲間が、こっそりでもなく吐露した(もうろうとはしていなかった)。吾妻の小さな一軒宿だという。「浮世のあかを落としたい時、泊まりに行くんだ」。悩みとは無縁とも思える「好酔漢」が、真面目な顔をしてのたまうのである。ぜひ訪ねたいと思ううちに冬到来。氷雪道の運転に自信のないまま、春を迎えてしまった。

 吾妻川沿いに長野街道を西へ走る。間もなく八ッ場という辺りで左折。高架になった長野街道をくぐると「松渓館」にいたる。面する道は、車1台がようやく通れるほどに細い。その向こうを流れる雁ケ沢川がうがった渓谷に湧く湯の宿である。

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