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和歌山のワザ

中小企業ならではのこだわりの技術、それを生かした自慢の製品や商品。「1社1元気技術」として和歌山県に登録されている“和歌山のワザ”。その現場を訪ねます。

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PLABOTEC=海南市 手作業のプラスチック加工 「あったらいいな」を実現 /和歌山

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「頭の中で一度完成させないと実際の作業はできない」と話す山本芳生さん=和歌山県海南市阪井で、中川博史撮影
「頭の中で一度完成させないと実際の作業はできない」と話す山本芳生さん=和歌山県海南市阪井で、中川博史撮影

PLABOTEC(プラボテック)

 「師匠」と慕っていた人が亡くなって、人生の転機が訪れた。「教えてもらったことを十分に生かせてないんじゃないか?」。40代も半ば。そんな思いが募り、会社を辞めて独立しようと決めた。

 PLABOTEC(プラボテック、海南市)は、代表の山本芳生さん(55)が個人で経営するプラスチック加工の“工房”だ。コンピューターや機械加工ではできない曲げや接着、溶接などの手加工の技術を駆使し、複雑な形の製品や部品を製作している。「金属加工に比べると、機械化されていない部分が結構多いんでね」。山本さんは言う。

 注文は、1点ものがほとんどを占める。工業用の設備や機器、大学の研究室で使う実験用具、個人でカスタムするバイクのパーツなど、多種多様な依頼がある。手間がかかり、採算が合わなければ代替案の提示も必要になるから、大量生産を中心にしている大手の企業は参入したがらない分野だという。

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