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約35年間、京都を拠点にひきこもりの人とその家族の支援活動に奔走してきた。山田孝明さん(68)は今年5月、京都から高知に移り、ひきこもりの子と同居する親の高齢化によって貧困などが生じる「8050問題」専門の支援センターを設立。「『高知』には帰る場所があるんだよということを伝えたい」と問題を抱える人々へ温かいまなざしを向ける。
ひきこもり支援活動をするようになったのは、30代前半に大検予備校の講師として働いていた時の経験からだ。高い月謝を払っているのにもかかわらず、入校して数日で授業に来なくなる生徒がいることに気がついた。緊張して電車に乗れず予備校へ通えない、恥ずかしくて教室に座っていることに耐えられない――そんな生徒たちだった。「自分たちの時代では想像できないような問題を抱える若者たちがいる」。初めて気がついた瞬間だ…
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