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大和森林物語

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/80 奈良のジオパークを歩く/3 亀ノ瀬・地下から見た地滑り /奈良

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 奈良湖(もしくは大和湖)を知っているだろうか。かつて奈良盆地にあった湖だ。

 ざっと300万年前に誕生し、約1万年前まで存在した。湖面は王寺町、斑鳩町、上牧町、河合町、川西町、安堵町、広陵町周辺に広がっていたらしい。古琵琶湖の水も流れ込んでいたという。

 やがて水は抜けたが、湖底だった地域は今も軟弱地盤である。しかも水の出口は大和川だけ。156の支流の水はすべて生駒山地と明神山・二上山の間の亀ノ瀬を流れる。

 亀ノ瀬は、日本有数の地滑り地帯なのだ。花こう岩の上に第三紀の火山岩や堆積(たいせき)岩が乗った部分が滑り面となり、幅1キロ、深さ70メートルもの地面が長期間動く。崩れた土砂が川をせき止めると上流の奈良盆地は水没し、決壊したら大阪平野を水浸しにしてしまう。

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