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「ムダの進化」が生物多様性導く?

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「ムダの進化」が個体数を左右?
「ムダの進化」が個体数を左右?

 弱肉強食が当たり前とされる自然界。弱い種は駆逐され、強い種だけが生き残るはずだ。しかし、実際には多様な生物が共存できている。60年以上前に投げかけられてからまだ解決されていないこの課題に、日本の研究チームが一つの仮説を示した。

 ●多種共存の謎

 地球上には175万種もの生物が生息している。未確認を含めれば300万とも1億とも推計され、それぞれが他の生物と生存競争をしながらも共存し、種の多様性が実現している。何が多種共存を可能にしているのか。これは1959年に米国の生態学者が投げかけたものの、まだ解決されていない古典的な疑問だ。

 多種共存を研究している東北大の近藤倫生教授(理論生態学)によると、生態学の理論では、一つの生息地に多くの異なる生物種が共存することは容易ではないという。餌などの資源を効率よく利用できる生物種が生き残り、それ以外の生物種は絶滅すると考えられるからだ。

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