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緊急報告ガザ情勢

イスラエルとイスラム組織ハマスが互いに攻撃するガザの情勢。エルサレム特派員が自分の目で見て聞いた現地の様子を伝えます。

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無実の命が奪われた11日間 ガザ空爆、記者も震えた恐怖の夜

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空爆で倒壊した商業施設を見つめる市民ら=パレスチナ自治区ガザ地区ガザ市で2021年5月21日午後4時55分、三木幸治撮影 拡大
空爆で倒壊した商業施設を見つめる市民ら=パレスチナ自治区ガザ地区ガザ市で2021年5月21日午後4時55分、三木幸治撮影

 イスラエルとパレスチナ自治区ガザ地区を実効支配するイスラム組織ハマスとの戦闘は21日、停戦が決まった。約11日間にわたった戦闘は、何をもたらしたのか。空爆下のガザに滞在した記者が見たのは、子供を含む無実の市民の命が奪われ、次々と破壊されていく街の姿だった。

 戦闘が始まったのは、10日午後6時過ぎ。エルサレムでユダヤ人とパレスチナ人の対立が激化するなか、「パレスチナの守護者」を自任するハマスが、エルサレム郊外にロケット弾を発射。すぐにイスラエル軍が報復し、ガザで空爆が始まった。

 イスラム教のラマダン(断食月)明けの祝祭を控え、にぎやかだったガザは一変する。空爆を避けるため、街からは人や車の姿が消えた。イスラエル軍は日中だけでなく、夜も絶え間なく空爆を実施。市民と共に記者も毎晩、恐怖と闘いながら過ごした。

 イスラエル軍は「ハマスと関係がある」と主張し、ガザのシンボルともいえる高層ビルや商業施設も破壊。目抜き通りは廃虚と化した。

 16日の空爆では住宅が倒壊し、子供を含む45人が死亡した。イスラエル軍は「ハマスの地下トンネルを狙った攻撃だった。(住宅の倒壊は)意図していない」と釈明したが、民間人の犠牲者は日に日に増えた。

 一方、ハマスもロケット弾をイスラエル側に多数発射し、無差別に人や建物を傷つけた。

 ロイター通信などによると、今回の戦闘でガザ側の死者は248人、イスラエル側の死者は13人に上った。また、国連人道問題調整事務所(OCHA)によると、ガザ地区だけで1800軒以上の住宅が深刻な被害を受けたという。

 国際社会の支援を受け、ガザ側のインフラはこれから復旧作業が始まる。だが、悲惨な戦闘で人々に刻まれた心の傷は、いつ癒えるのだろうか。【パレスチナ自治区ガザ地区で三木幸治】

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