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#五輪をどうする

日本は「オリンピック神話依存症」 招致に明け暮れ52年8カ月

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合同記者会見で発言する東京五輪・パラリンピック大会組織委員会の橋本聖子会長(手前)。後方モニターはIOCのジョン・コーツ副会長=東京都中央区で2021年5月21日午後7時50分、宮間俊樹撮影
合同記者会見で発言する東京五輪・パラリンピック大会組織委員会の橋本聖子会長(手前)。後方モニターはIOCのジョン・コーツ副会長=東京都中央区で2021年5月21日午後7時50分、宮間俊樹撮影

 「コロナ対策と五輪は両立しない」。スポーツと政治や社会との関わりを研究している一橋大大学院の坂上康博教授は東京五輪の開催を疑問視する。五輪開催に突き進む背景には日本には社会や経済に利益をもたらすというオリンピック神話が根付いており、依存症になっていると指摘する。【聞き手・鈴木直】

坂上康博・一橋大大学院教授

 ――東京五輪・パラリンピックの意義はどこにあったのでしょうか。

 ◆東京都議会は、2020年の五輪招致に関する決議をしました。東日本大震災から半年しかたっていない11年10月18日でした。決議は「復興のための五輪」であることを強調しました。「今は五輪より震災復興を優先すべきだ」と冷静な議論を求めた会派もありましたが、「復興のためには、人々を勇気づけ、夢と希望を与えるスポーツの力が必要だ」といった多数派の感情論に押し込められました。7月に「なでしこジャパン」(サッカー女子日本代表)がFIFA女子ワールドカップで優勝し、震災後の日本に感動を与えたことが後ろ盾となり、感情論が力を得ていたのです。

 こうした当時の状況に加え、ベースとして日本には「オリンピック神話」とも呼ぶべき意識が根強くあります。五輪は…

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