観光トロッコ列車「奥出雲おろち号」 23年度で運行終了へ

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「奥出雲おろち号」の外観。手前は客車を押したり引いたりするディーゼル機関車=島根県奥出雲町の出雲坂根駅で2021年5月9日午前11時22分、佐々本浩材撮影 拡大
「奥出雲おろち号」の外観。手前は客車を押したり引いたりするディーゼル機関車=島根県奥出雲町の出雲坂根駅で2021年5月9日午前11時22分、佐々本浩材撮影

 松江市と広島県庄原市を結ぶJR木次(きすき)線の観光トロッコ列車「奥出雲おろち号」について島根県の丸山達也知事は27日、JR西日本から2023年度で運行を終了する方針を伝えられたと明らかにした。車両の老朽化のためで、26日に伝達があったという。丸山知事は報道陣の取材に「おろち号は木次線の観光振興の重要な柱。地元の市、町と協力して運行継続を要望したい」と述べた。

 おろち号は1998年に運行開始。春から秋にかけて山あいをのんびり走り、観光客の人気を集めてきたが、木次線は利用者減のため存続が危ぶまれている。

「奥出雲おろち号」のトロッコ客車内。窓がなく、山あいの風を体感できる=2021年5月9日午前9時15分、佐々本浩材撮影 拡大
「奥出雲おろち号」のトロッコ客車内。窓がなく、山あいの風を体感できる=2021年5月9日午前9時15分、佐々本浩材撮影

 丸山知事は「当然、木次線は残していく。そのために今年度予算も充実させて集客対策をしている」とし、おろち号と木次線自体の存続は切り離す考え。一方、おろち号がなくなれば「(木次線の)乗客数が減る。プラスには働かない」と危機感を示した。

 JR西日本米子支社の広報担当者は「運行見通しについて検討しているのは事実。最終調整中で、お伝えできることはない」とコメントした。【小坂春乃】

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