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ミャンマークーデター

ミャンマー国軍がクーデターを起こし、アウンサンスーチー氏らを拘束。市民や国際社会からは抗議と批判が相次いでいます。

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「軍に従う選手、応援できぬ」 W杯予選、在日ミャンマー人複雑

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アウンサンスーチー氏(左から2人目)が2013年に来日した際、在日ミャンマー人の仲間と共に記念撮影したポンミントゥンさん(左端)=本人提供 拡大
アウンサンスーチー氏(左から2人目)が2013年に来日した際、在日ミャンマー人の仲間と共に記念撮影したポンミントゥンさん(左端)=本人提供

 千葉市で28日夜に行われるサッカー・ワールドカップ(W杯)アジア2次予選のミャンマー戦。クーデターで実権を握る国軍に反対する在日ミャンマー人は、軍事政権が派遣した選手たちを心から応援できないと、複雑な思いを抱く。

 「スポーツは政治と無関係と言われるが、今のミャンマーには当てはまらない。軍事政権に通じることは応援できない」。東京都豊島区の会社員、ポンミントゥンさん(51)は電話取材に対して、こう話す。

 父ティントゥンさんは1964年東京五輪で入賞したボクシング選手だったが、2011年まで続いた前回の軍事政権時代、民主活動に関係する出版物のコピーを所持していただけで逮捕・収監された。民主化運動に参加したポンミントゥンさんも政治囚として収監された後、来日し難民認定された。

 サッカーはミャンマーの国民的スポーツだが「多くの人が国軍の暴力で亡くなり、国軍への不服従運動を続ける人たちがいる中で、軍の命令を守る選手たちは応援できない」。抗議の意思を込めて試合は見ないつもりだ。「今回、日本政府がなぜ(ミャンマー代表の入国を)受け入れたのかも理解に苦しむ。五輪でも責任を持って今のミャンマーと向き合ってほしい」と訴えた。

 在日ミャンマー人でつくる「在日ミャンマー市民協会」のタンスエ代表(60)=東京都=も「今回来日した選手は軍事政権の代表。認めることはできない」と話す。「会場前で抗議すると呼び掛けた人たちもいるが、ボイコットした選手もいる中、来日したのはおそらく国軍支持派か、軍の圧力が怖くて出場を拒否できない人たちだ」と考え、自身は抗議に行かない。ミャンマーでの選手自身の安全を気にかけ「もし日本で亡命を希望する選手がいれば連絡してほしい」と、知人を通じて関係者に伝えたという。【バンコク高木香奈】

【ミャンマークーデター】

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