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「五輪ファースト、理解得られない」 現役オリンピアンの思い

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インタビューに答える競泳の松本弥生=東京都渋谷区で2021年2月9日、長谷川直亮撮影
インタビューに答える競泳の松本弥生=東京都渋谷区で2021年2月9日、長谷川直亮撮影

 東京オリンピック代表を逃して悔しい半面、どこかほっとしたという。何だか分かるような気もする。3大会連続五輪を逃した競泳女子の松本弥生(31)=XFLAG=にとって、開催に否定的な声が高まる祭典の姿はどのように映るのだろうか。五輪切符を逃した4月以降、胸に秘めてきた思いを聞いた。【聞き手・倉沢仁志】

五輪 テレビは見ない

 昨年12月までは東京五輪に向けて頑張ろうと思っていましたが、年明けから新型コロナウイルスの感染状況が悪化し「開催できるのかな」「このまま練習を続けていいのかな」と疑問を持ち始めました。4月の日本選手権で五輪代表を逃して、悔しさはもちろんありましたが、この渦中から抜け出せて正直ほっとした気持ちもありました。

 開幕が近づくにつれて日ごとに五輪に反対する声が強まっていると感じます。欧州や米国ではワクチン接種が進んでいますが、開催国の日本はまだこれからという状況です。それなのに五輪開催に向けて突き進むことに多くの国民は怒り、そして失望しているのだと思います。国民の気持ちを置き去りにして、何が何でも開催するという「五輪ファースト」の状態になっています。とても理解は得られないと思います。

 国際オリンピック委員会(IOC)の幹部が「五輪が始まれば(国民から)支持される」と発言しましたが、そういう言葉にみんな嫌気がさしているのではないかと思います。何だかバカにされているとすら感じます。私の中にある、夢の舞台という五輪のイメージが一気に崩れ落ちた思いです。

 本来、五輪は…

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