「後は野となれ山となれ」は本当か 森林総研が40年間調査

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ブナをすべて伐採する前にササを刈り取った場所の2014年の様子。白いヘルメットをかぶった身長180センチの人(矢印)を上回る2メートル前後のササが密生する=森林総合研究所提供
ブナをすべて伐採する前にササを刈り取った場所の2014年の様子。白いヘルメットをかぶった身長180センチの人(矢印)を上回る2メートル前後のササが密生する=森林総合研究所提供

 ことわざの「後は野となれ山となれ」のように、森林は伐採しても、自然に山(森)へと戻るのか――。そんな研究を森林総合研究所(茨城県つくば市)が約40年間にわたって続け、このほど調査結果を公表した。

 森林は日本の国土面積の3分の2を占める。長野、山梨両県は県土の8割近く、岩手や秋田、山形などの各県も7割超が森林だ。森林全体の半分に当たる約1300万ヘクタールが、自然の力で育った天然林とされる。

 日本では戦後、木材不足に対応するため、ブナなど広葉樹の天然林を伐採し、代わりに成長が早く木材として使いやすいスギなど針葉樹の人工林を全国的に増やす「拡大造林政策」を進めた。しかしその後、安い海外産の輸入自由化で、国内産の需要は低迷する。生物多様性の観点などから広葉樹の天然林が再評価され、林野庁は1972年に方針を転換。スギなどの植林を続ける一方、天然林の再生も促した。

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