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「ワクチン頼みは危険」 接種進んでも油断禁物 専門家が警鐘

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大阪市が運営するワクチンの集団接種会場=大阪市都島区で2021年5月24日、藤井達也撮影
大阪市が運営するワクチンの集団接種会場=大阪市都島区で2021年5月24日、藤井達也撮影

 高齢者らへの接種が進む新型コロナウイルスのワクチン。日本に先行して国民の多くが接種を受けた国では、感染者数に減少傾向が見られ、日本でも接種の加速化でこうした効果が期待される。しかし米国では接種を受けた人の感染も確認されており、感染リスクがゼロになるわけではない。専門家は、ワクチンの接種や減少傾向に安心せず、感染者がほとんどいなくなるまではマスクの着用など感染予防の継続が欠かせない、と警鐘を鳴らす。【岩崎歩、渡辺諒】

若い世代への接種が進むと抑制効果大きく

 英オックスフォード大の研究者らが運営する統計サイト「Our World in Data」によると、5月25日時点でワクチンの規定回数の接種を終えた人は、主要国ではイスラエルが人口の59・2%と最も多く、米国39・2%、英国34・8%となっている。

 イスラエルでのワクチンの効果や、感染者数の推移はどうなっているのだろうか。同国の研究者らは、1月下旬~4月上旬の16歳以上の感染者のデータを分析した結果を、5月5日に英医学誌ランセットに公表。感染者11万6142人のうち、米製薬大手ファイザー社製ワクチンを2回接種して7日以上が経過したグループと、未接種のグループを比較して解析した。その結果、感染と発症、重症化の予防について、いずれも95%以上の有効性が示された。

 接種が進むことで、ワクチン開発時の臨床試験よりもさらに大規模なデータによって効果が示せており、研究チームは「ワクチン接種率のさらなる上昇で、通常の生活を取り戻せる可能性がある」としている。

 また、ワクチン接種率と感染者数の関係についてデータを調べてみると、イスラエルでは2回目の接種率が10~20%程度だった1月下旬、最も多い時で1日当たり1万人以上の新規感染者と、同100人ほどの死者が出ていた。しかし、…

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