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ワクチン保管ミスで1044回分廃棄 福岡の病院、3時間放置

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記者会見で陳謝する大牟田病院の川崎雅之病院長(右)と橋本和明事務部長=福岡県庁で2021年5月29日午後4時5分、佐藤緑平撮影
記者会見で陳謝する大牟田病院の川崎雅之病院長(右)と橋本和明事務部長=福岡県庁で2021年5月29日午後4時5分、佐藤緑平撮影

 福岡県は29日、国立病院機構大牟田病院(同県大牟田市)で、新型コロナウイルスの米ファイザー社製ワクチンを常温で約3時間放置するミスがあり、医療従事者などに接種する予定だった1044回分が使えなくなったと発表した。県が他の自治体などと調整して代わりのワクチンを確保し、接種スケジュールへの影響はないとしている。

 ファイザー社製ワクチンはマイナス75度近い超低温冷凍庫で保存し、常温で解凍する場合は2時間以内に希釈する必要がある。県によると、大牟田病院の冷凍庫には28日朝の時点で1182回分のワクチンがあった。近隣の医療従事者138人に接種するため冷凍庫から取り出した際、残り1044回分が入った箱を冷凍庫に戻し忘れたという。薬剤師が気づいた時には3時間たっていた。

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