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県は4月下旬、広川(広川町)、切目川(印南町)、島ノ瀬(みなべ町)の三つのダムについて、大雨が予想される場合、利水用の水を流して空き容量を確保する「事前放流」に関する協定を印南町や近畿農政局などと結んだ。2011年の紀伊半島豪雨を教訓に、洪水の被害を抑えるために進めている取り組み。県は「これで関与できる県内七つのダム全てで、事前放流が可能になった」としている。
ダムには流れ込む水の一部をため、河川の流量を調節し、水位上昇を防ぐ機能がある。しかし、満杯に近い状態になると、決壊を防ぐために流れ込む量と同じだけ水を流す「緊急放流」という非常手段を取らざるを得なくなる。県内で死者・行方不明者計61人の被害となった紀伊半島豪雨では県営の二川(有田川町)、椿山(日高川町)、七川(古座川町)の三つのダムの水位が満杯近くまで上がり、いずれも緊急放流を行った。
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