大学スポーツ365日

勝利よりも大事なこと 宮崎産業経営大野球部

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ノックを受ける宮崎産業経営大の選手たち。練習着代の負担を減らすため、高校時代のユニホーム着用を認めている=宮崎市で2月22日、黒澤敬太郎撮影
ノックを受ける宮崎産業経営大の選手たち。練習着代の負担を減らすため、高校時代のユニホーム着用を認めている=宮崎市で2月22日、黒澤敬太郎撮影

非エリート、全国を席巻

 全国的には無名ながら、大学野球日本一を決める大会で3年前に旋風を巻き起こした宮崎産業経営大(宮崎市)の練習を訪ねた。今や全学生の10人に1人、約100人が野球部員の大所帯だが、当初はギリギリの9人をかき集めたという。その成長過程から、他とは一線を画すような信念を感じる。創部時から率いて35年目の三輪正和監督(57)は言う。「野球部を出ただけでは何も残らないよ」

 シートノックでは、各ポジションに順番待ちの行列ができていた。1、2軍などに分けておらず、全員にチャンスを平等に与えるためという。高校時代のユニホーム姿の選手もいる。少しでも練習着代を節約するため、着用を認めているのだ。誰一人としてボールから目をそらさず、一つ一つのプレーにグラウンド中の視線が集まる。好守備への歓声、ミスへの叱咤(しった)。ボールが飛ぶ度にボルテージは高まる。

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