カジュアル路線にかじを切るワークマン 狙うは高コスパ覇権

  • ブックマーク
  • メール
  • 印刷
ワークマンが展開する新業態「#ワークマン女子」の東京ソラマチ店=東京都墨田区で2021年4月12日、北山夏帆撮影
ワークマンが展開する新業態「#ワークマン女子」の東京ソラマチ店=東京都墨田区で2021年4月12日、北山夏帆撮影

 プロ用の作業服から始まり、カジュアルウエアにも取扱品を広げて急成長を遂げている「ワークマン」。主にフランチャイズチェーン(FC)方式で全国に約900店を展開しており、店舗数ではユニクロを上回る。変化が著しいアパレル業界で、どのように顧客の心をつかんできたのか。カジュアル路線に転換する決断をした小浜英之社長(51)に聞いた。【聞き手・杉山雄飛】

プロ向け高機能をカジュアルウエアに

 ――カジュアルウエアを扱う店舗「ワークマンプラス」が好調です。2018年に初出店してから、現在では全店舗の3割を占めます。顧客の支持を得た理由をどのように分析していますか。

 ◆当社の強みである「低価格で高機能」が響いていると思っています。例えば水をはじくポロシャツ(980円)は、子育て中の方から「泥遊びや食事の際の汚れを気にせず使える」と好評です。もともと介護に携わる方の「ポロシャツを着たまま風呂場で水仕事をできないか」といった声を受けて開発した商品であり、プロに認めてもらえる高機能を備えていれば、一般の方からの商品への信頼も高まると考えています。

 ――低価格と高機能を両立させるため、商品開発では何を意識していますか。

 ◆まず販売価格を決めてから、必須の機能だけを商品に落とし込むというプロセスを採用しています。当社で最も売れるのは替えの服も気兼ねなく購入できる価格帯であり、そこから逸脱しないように気を付けていますね。

 ――女性をターゲットにした店舗「#ワークマン女子」を20年に初出店しました。店舗の運営で意識している点はありますか。

 ◆店名は「女子」ですが、店内にある商品の6割は男性用か男女兼用です。4割の女性向け商品を目立つように陳列して、ワークマンプラスよりも女性が店内に入りやすいレイアウトを心掛けています。そうやって来店した女性に家族の服も買ってもらう流れも意識しています。

 ――同じように低価格を強みとしているユニクロやしまむらも業績が好調です。違い…

この記事は有料記事です。

残り1113文字(全文1942文字)

あわせて読みたい

この記事の筆者
すべて見る

注目の特集