漫画村元運営者「アップされた漫画集めただけ」と主張 2日判決

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星野路実被告の自宅などから押収された通信機器=福岡市中央区で2019年9月25日午前10時25分、浅野孝仁撮影
星野路実被告の自宅などから押収された通信機器=福岡市中央区で2019年9月25日午前10時25分、浅野孝仁撮影

 人気漫画をインターネット上の海賊版サイト「漫画村」(閉鎖)に無断で公開したとして、サイトの運営者とされ、著作権法違反などに問われている星野路実被告(29)への判決が6月2日、福岡地裁(神原浩裁判長)で言い渡される。2019年9月に逮捕された被告は捜査段階で黙秘を続けたが、公判では積極的に発言。インターネットの技術論を巡っては検察側に挑発的な態度を見せた場面もあった。国内最大級と言われた海賊版サイトが生まれた背景に何があったのか。約1年半にわたる公判で見えてきたのは、被告のゲーム感覚の発想だった。【一宮俊介、平塚雄太】

試算被害は3000億円超

 漫画村は16年ごろにインターネット上に開設され、数万点に及ぶ漫画を無断で掲載していた。発売直後にすぐ読めた最新話もあり、一般社団法人「コンテンツ海外流通促進機構」によると、17年9月~18年2月に約6億2000万件のアクセスがあり、著作権侵害による被害額は約3192億円に上ると試算される。本来は漫画家や出版業者が得るはずの利益で、講談社などの大手出版社が著作権法違反容疑で福岡県警などに刑事告訴した。

 19年7月以降、関与したとされる20~30代の男女4人が逮捕・起訴され、うち3人は既に有罪判決を受けた。残るは星野被告で、著作権法違反に加え、漫画村の運営で得た広告収入を海外口座に隠したなどとして組織犯罪処罰法違反(犯罪収益等隠匿)でも起訴されたが、公判が始まるまで一貫して黙秘を続けた。

 裁判で何を語るのか。報道各社が注目する初公判は19年12月16日に福岡地裁であった。検察官が著作権法違反の起訴状を読み上げると、被告は「責任はあると思う」と述べ、起訴内容を認めたかに見えた。だが20年2月の公判で、追起訴された組織犯罪処罰法違反については「(収益を)隠していない」などと否認。そこから…

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