一体何が? 気づかぬうちに預金134万円差し押さえ 原因は敗訴

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突然の預金差し押さえを知った時の心境を語るラウンジ経営者の女性=福岡県久留米市で2021年4月28日午後2時、佐藤緑平撮影
突然の預金差し押さえを知った時の心境を語るラウンジ経営者の女性=福岡県久留米市で2021年4月28日午後2時、佐藤緑平撮影

 「差し押さえが来ています」。福岡県久留米市でラウンジを経営する女性は、いつもの銀行で声を押し殺す行員の言葉に、耳を疑った。預金を差し押さえられる覚えはない。同様の被害者は他にもいた。いずれもかつての従業員から一方的に未払い賃金を求める訴訟を起こされ、敗訴していたのだが、訴えられた側が差し押さえられるまで気づかないことはあり得るのか。

 「あの件は片付きましたか?」。2020年6月、福岡県久留米市でラウンジを経営する女性は、いつも訪れる銀行で行員に突然尋ねられた。「何のことですか?」。心当たりのない女性が問い返すと、行員は預金が差し押さえられていることを明かした。

 女性は慌てて通帳を確認し、驚いた。店名義の預金口座から約134万円が引き落とされ、金額の横には「サシオサエ」の文字があった。銀行に問い合わせると、裁判所が預金を差し押さえていた。理由は全く分からなかった。

 女性はその足で最寄りの久留米簡裁に事情を尋ね、職員に裁判記録を調べてもらった。すると、…

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