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海藻が地球を救う? 飼料に混ぜて家畜由来のメタンガス削減

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「シー・フォレスト」で養殖の研究が進むカギケノリの水槽とサム・エルソム最高経営責任者=オーストラリア・タスマニア島トライアバナで4月、共同
「シー・フォレスト」で養殖の研究が進むカギケノリの水槽とサム・エルソム最高経営責任者=オーストラリア・タスマニア島トライアバナで4月、共同

 海藻が地球温暖化対策の救世主になるか――。牛や羊など反すう動物のげっぷやおならに含まれ、温暖化の一因とされるメタンガス。日本にも広く分布する赤紫色の海藻「カギケノリ」を飼料に混ぜることで生成を抑え、排出量の削減を目指すプロジェクトが畜産業の盛んなオーストラリアで進んでいる。

 「世界中の畜産業者からこの海藻を使いたいと関心が寄せられている」。オーストラリア南東部タスマニア島トライアバナにあるカギケノリ養殖会社「シー・フォレスト」のサム・エルソム最高経営責任者(CEO、40歳)が胸を張った。手に取って見せてくれたのは、乾燥させてフレーク状にしたカギケノリだ。

 この海藻を家畜の餌にごく少量混ぜるだけで、メタンガスの発生を80%以上削減できることがオーストラリア連邦科学産業研究機構(CSIRO)の研究で判明した。カギケノリに含まれる化合物が消化器官で特定の酵素の働きを抑え、メタンガスの発生を防ぐという。家畜の成長に欠かせない塩分やミネラルも含んでいる。

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