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大坂なおみ(テニス)|東京オリンピック

「うつ」告白からの復帰戦。精神的な不安は完全に癒えるはずもないが、母国日本での五輪に参加したい思いがある

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大坂なおみ選手に学ぶ「応援の作法」 見る側や周囲も問われる誠実性

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全米オープンを制し、記者会見で笑顔を見せる大坂なおみ選手=横浜市で2018年9月13日午前9時46分、藤井達也撮影
全米オープンを制し、記者会見で笑顔を見せる大坂なおみ選手=横浜市で2018年9月13日午前9時46分、藤井達也撮影

 うつ状態であることを明かしてテニスの全仏オープンを棄権した大坂なおみ選手(23)は、初めて4大大会を制した3年前から、周囲の注目や期待が心理的に大きな負担になっていたという。特にトップクラスのアスリートは「身体だけでなく精神も強い」と捉えられがちなだけに、今回の告白は世界に衝撃を与えたように映る。私たちは大坂選手が活躍する姿をまだまだ見たい。そのために、応援する側に何かできることはないのか。不確定な情報が多い中ではあるが、スポーツ競技者のメンタルヘルスに詳しい代々木の森診療所の精神科医、山口達也さんに聞いた。【上東麻子/デジタル報道センター】

一般の人と同じだが、選手特有の症状も

 ――アスリートが抱えるうつの症状には、どのようなものがあるのでしょうか?

 ◆スポーツ選手は、過去の研究によると一般の人と同等またはそれ以上にうつ病になり得ると言われています。日常生活のライフイベントによって起こり得ますが、競技に関係した選手に特有の状況で発生することもあります。競技の結果に過度に一喜一憂するケースが分かりやすいですが、他にもオーバートレーニング症候群があります。回復が追いつかないほどの過度なトレーニングを繰り返すことで疲労の負債がたまり、エネルギーが不足しているような状態に陥るのです。それが重症化すると、…

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