勝手に空き家暮らし 住民票移し、電気ガス契約 逮捕の60代、チェックの甘さつく

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女性が住民票を移した宮崎市内の空き家=同市で4月9日、一宮俊介撮影
女性が住民票を移した宮崎市内の空き家=同市で4月9日、一宮俊介撮影

 宮崎市で約15年間空き家だった民家に勝手に住み込んだとして60代の無職の女性が逮捕された事件があった。女性は空き家と無関係にもかかわらず電気やガスを自ら契約し、数カ月は当たり前のように暮らしていたとみられる。取材を進めると、全国で増え続ける空き家も事件の舞台となりうる可能性が見えてきた。

 宮崎市中心部にほど近い同市霧島の住宅街にあるその木造平屋住宅は、埼玉県の70代男性の実家だ。約15年前から人は住んでいないという。男性が3月30日に様子を見に来たところ、見覚えのない布団や衣類に気付き、県警宮崎北署に通報した。調べを進めていたところ、女性が「帰宅」してきたため、同署は4月7日に不動産侵奪容疑で女性を逮捕。女性は2020年9月に住民票を移していた。女性はその後、不起訴処分となった。宮崎地検は「諸般の事情を考慮した」と不起訴理由を説明した。

 近くの住民は「昨年秋から女性が1人で出入りしているなと思っていた」と話す。週1、2回片付けしている様子で、今年に入ると電気が通り、明かりもついたという。「関わり合いたくなく、警察には通報しなかった」と住民は言う。女性はそれまで住んでいた市内の団地から少しずつ生活道具などを搬入していたとみられる。

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