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森のくにから

面積の8割を森が占める山梨は国内有数の森林県。人工林の伐採適期を迎え、木材利用や森林環境など「森のくに」の今を紹介する。

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峡南林業復活へ バイオマス発電所、木材の検査機導入 防災機能高まり、新たな雇用期待 /山梨

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完工式で関係者に公開されたバイオマス発電所の発電プラント=山梨県南部町内で2021年5月21日、山本悟撮影
完工式で関係者に公開されたバイオマス発電所の発電プラント=山梨県南部町内で2021年5月21日、山本悟撮影

 森林の荒廃が懸念される南部町で、林業の再生に向けた取り組みが進められている。木質バイオマス発電所が完成し、同町森林組合が導入した木材の検査機により、品質が保証された木材流通が可能になった。両設備の稼働により県内有数の良木産地として地域を潤してきた峡南林業の復活に弾みがつくと期待される。【山本悟】

 完成したのは、町の体育館と温水プールがあるアルカディア南部総合公園の隣接町有地に建設された「南部町バイオマス発電所」。5月21日に完工式があった。東京の建設設計コンサルタント会社と町の木材加工会社などの出資会社が運営。最大出力800キロワット時の全量を電力会社に売電し、発電の熱源は、温水プールに無償供給。災害時に町内が停電した場合、避難所になる体育館に電力供給される。

 燃料の木材は、建設用材に不向きな間伐材など、林内に放置された残材年間7000トンを森林組合など町内を中心に集める。新たに地元から9人を雇用し、6月中旬までに商業運転を始める。

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