点字毎日 読書バリアフリー最前線/2 大学図書館を巡って(その1) 立命大、北大の事例から

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 「読書バリアフリー法」は、大学図書館にも、読書に困難のある障害学生への書籍の充実や支援を求める。「全国高等教育障害学生支援協議会」(アヘッドジャパン)が、先進事例を紹介するオンラインシンポジウムを3月に開いた。関心を集めた企画を元に現状を探った。

テキストデータ化フル活用

 立命館大大学院先端総合学術研究科一貫性博士課程4年生で全盲の栗川治さん(61)は、大学図書館が実施する書籍のテキストデータ化サービスをフル活用している。月に5、6冊は依頼。過去にデータ化されたものも読める。テキストデータは、固有名詞の漢字の確認や論文への引用に使え「分厚いサポート」と喜ぶ。

 同図書館(京都市北区)は、2010年からサービスを始めた。利用支援課課長補佐の小中啓司(ひろし)さん(43)はその経緯について、大学院の教育研究機能の充実・強化を目指す文部科学省の「グローバルCOEプログラム」に07年、採択されたことを挙げたほか、著作権法の改正で「書籍のテキストデータ化を望む声が多く集まった」と話す。

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