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鶏卵汚職

大臣在任中に賄賂として現金を受け取ったとして、吉川貴盛元農相らが在宅起訴されました。背景を探ります。

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鶏卵汚職「お手盛り」報告書 吉川元農相ら対象外“日程ありき”

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野上浩太郎農相(右)に養鶏・鶏卵行政の不祥事を受けた検証に関する報告書を手渡す第三者委員会の井上宏座長=東京都千代田区の農林水産省大臣室で6月3日午前9時5分、浅川大樹撮影
野上浩太郎農相(右)に養鶏・鶏卵行政の不祥事を受けた検証に関する報告書を手渡す第三者委員会の井上宏座長=東京都千代田区の農林水産省大臣室で6月3日午前9時5分、浅川大樹撮影

 鶏卵生産大手「アキタフーズ」グループ元代表と吉川貴盛元農相が在宅起訴された贈収賄事件を受け、農林水産省が設置した第三者委員会(座長・井上宏弁護士)は3日、一連の問題が行政に与えた影響に関する報告書をまとめた。元代表から吉川氏への陳情によって「政策がゆがめられた事実は認められなかった」と結論付けた。ただ、調査は今後の公判への影響を考慮し、吉川氏や元代表ら当事者は対象外。疑念が晴れたとは言いがたく、国会では野党から「お手盛りだ」との批判が相次いだ。

 第三者委は、事件にも絡む、家畜を快適な環境で飼育する「アニマルウェルフェア(動物福祉)」の国際基準の策定過程▽日本政策金融公庫の養鶏業者に対する融資方針の決定過程――を主な調査対象とした。

 報告書は、国際基準に関する農水省の協議会の臨時メンバーに元代表の息子が加わったことについて「元農相の指示は認められなかった」とする一方、経緯や理由の説明が不十分と指摘した。融資方針の決定については、元代表からの働きかけを受け、農水省側が公庫の専務を引き合わせる「手厚い対応」があり、経緯が不透明と記した。ただ、いずれの事案も政策への影響は認められないとした。

 一方で、養鶏・鶏卵行政について「政治と行政、業界の距離が近く、…

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