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ミャンマークーデター

ミャンマー国軍がクーデターを起こし、アウンサンスーチー氏らを拘束。市民や国際社会からは抗議と批判が相次いでいます。

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国軍への抗議デモも許されない在日ミャンマー人「参加なら退職」

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ミャンマー人の留学生や技能実習生らが集まり、神戸市の公園で開かれた抗議集会。反独裁のシンボルとされる3本指を掲げる人の姿もあった=神戸市中央区で2021年5月2日午後2時10分、古川幸奈撮影
ミャンマー人の留学生や技能実習生らが集まり、神戸市の公園で開かれた抗議集会。反独裁のシンボルとされる3本指を掲げる人の姿もあった=神戸市中央区で2021年5月2日午後2時10分、古川幸奈撮影

 母国でのクーデターに抗議する在日ミャンマー人の活動が、批判にさらされている。新型コロナウイルスの感染を広げかねないとして、「デモなんかするな」「国へ帰れ」と心ない言葉を浴びせられているのだ。ミャンマーの人たちの心情を知ろうと、抗議集会に足を運び、当事者の声に耳を傾けた。取材を進めると、職場に解雇や休職をちらつかされ、集会参加すら許されない実態が見えてきた。【古川幸奈】

参加者が間隔を空けて抗議集会

 「ミャンマーを解放せよ!」「指導者を解放せよ!」。大型連休中の5月2日、在日ミャンマー人ら約350人が神戸市内の公園で抗議集会を開き、シュプレヒコールを上げていた。

 ミャンマーでは2月にクーデターが起き、アウンサンスーチー氏が率いる国民民主連盟(NLD)から国軍が政権を奪った。国内外で国軍への抗議運動が活発化し、日本でもデモや集会が相次いでいる。この日の集会で、参加者は母国の犠牲者へ弔意を示す黒い服にマスク姿で、互いに距離を取って並んでいた。緊急事態宣言下のため、予定していたデモは中止にした。

 集会を支援した市民団体「ミャンマー関西」の山崎友三さんは「トラブルにならないよう、参加者が一般人と接触しないように配慮している。感染対策のため、広い会場を確保するのも大変だ」と苦悩を明かす。

 実は今、在日ミャンマー人たちは自由に集会にも参加できないジレンマを抱えている。

「仕事以外はするなと思われてい…

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【ミャンマークーデター】

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